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ともに、かける

アジャイルサムライ

言わずと知れたアジャイル開発の王道書籍です。以前から知ってはいましたが優先度が上がらずなかなか読めていませんでした、、、。 私の所属するSREチームでスクラムを導入する話が挙がってきたので読んでみました。

アジャイル開発の本質や実践的なノウハウを網羅しており、初心者に役立つ内容が盛りだくさんでした。絶対の正解がない領域なので雰囲気でアジャイルをやっている経験者にも役立つと思います。アジャイル開発に関心がある方や、実践を考えている方にはぜひお勧めしたい一冊です。

それでは書籍の中で特に良かった点をご紹介していきます。

アジャイル開発の本質を分かりやすく教えてくれる内容が多くありました。まず、価値ある成果を毎週届けることの重要性が丁寧に説明されており、アジャイル開発の根幹を理解する上で非常に役立ちました。また、アジャイル開発を進めるためのコツが書かれているので、実践的なノウハウを学ぶこともできます。

荒ぶる四天王(品質、予算、時間、スコープ)を考慮して、プロジェクト推進において何を優先し、何を諦めるかを明確にすることが重要であることを説明しています。アジャイル開発に限らずこの考え方はとても重要だと思っています。QCD(「Quality(品質)」「Cost(コスト)」「Delivery(納期)」)などで馴染みのある概念ではありますが、「荒ぶる四天王」などの表現やイラストでユーモアを交えて説明をしているところもこの書籍の面白いところです。

アジャイルな計画作りについても、具体的な説明が多く自身で実践するイメージがしやすかったです。見積もりに関しては、正確ではない概算見積もりであることを前提に、見積もらないよりかはうまく回るという考え方が示されており、共感できる点が多かったです。またそれを踏まえた期待値コントロールの話など、プロジェクトとして重要なトピックを説明しています。

エンジニアリングプラクティスの実践がアジャイル開発プロセスを成功させる上で重要であることが説明されているのも良かったです。ユニットテストリファクタリングテスト駆動開発(TDD)、継続的インテグレーションといったプラクティスについて簡潔に説明した上でアジャイル開発でなぜそれらが重要なのかを丁寧に説明しています。

アジャイル開発に関心がある方や、実践を考えている方にはぜひお勧めしたい一冊です。