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ともに、かける

SREの探求

概要

サイトリライアビリティエンジニアリング(SRE)はGoogleが提唱したエンジニアの役割です。SREという役割は普及する中で様々な解釈がなされ、コアとなる原則は保ちつつ企業ごとに多種多様なSREが生まれています。当書籍ではGoogleAmazonFacebookDropboxNetflixなどの様々な企業がSREをどのように実践しているかが紹介されています。 全33章の中で様々な観点が紹介されています。例えば組織的な話としてはSREの導入についてだけでなく、SREを意図的に作らない企業がどのように信頼性を担保しているかなども記載されています。またスクリタブルロードバランサーなどマニアックな技術を紹介する章もあります。様々な観点からSREを探求できる一冊です。

総評

SREという役割を理解する上で非常に役に立つ一冊です。「SREを実践しているけどインフラの何でも屋さんになっている、、」だったり「結局SREって何するんだろう、、」と悩んでいる方には特におすすめの一冊です。様々なSREの形を知ることで、自組織に合ったSREを探求できます。

本書で特に重要なのはSREが非常に多様であることを理解できることです。SREに1つの正解はなく、各企業が自組織に合わせてSREを実践し信頼性を向上していることを理解できます。その上で自組織ではどのようなSREでありたいのかビジョンを定義することができます。実際に私の所属するSREチームでは本書に影響を受けたビジョンを定義し、運用をしています(詳細は別途どこかで紹介できればと思っています)。