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ともに、かける

SRE サイトリライアビリティエンジニアリングが”ザックリ”「すっきり」分かる本: Googleが実践している新DevOps方法論

書評

SREを学ぶ最初の一歩には適した書籍だと思います。SREのコアとなる概念を綺麗にまとめて丁寧に説明しています。例えばSREとは何か、何故SREが必要なのかなどをDevOpsの考えや背景なども交えて説明しており初学者でも理解しやすい構成になっています。またSREプラクティスで登場する用語を"ザックリ"と理解できる良い抽象度で解説しておりとても良かったです。用語としては「可用性」「信頼性」「SLI/SLO/SLA」「CUJ」「パーセンタイル」「エラーバジェット」「ポストモーテム」「トイル」などが解説されています。すべてを理解していないのであれば是非読んでみてください。

もともとチームにSRE経験がない新しいメンバがやってくるのでオンボーディングの教材として使えないか確認するために読みました。期待通りの本だったので使ってみようと思っています。ちなみに誤字脱字が複数あったのでそこは少しだけ気になってしまいました。100%の信頼性を目指さないというエラーバジェットの考え方を同時に教えてくれる良い書籍でした笑

次にオススメするもの(おまけ)

経験則的にはSREの考え方を"ザックリ"理解した後に解像度を上げていくのが非常に難しいです。兎にも角にも実践してみるのが一番解像度を上げるために良いという当たり前のことを言います。

ただ、机上でもう少し解像度を上げるなら、、、でお勧めしたいのは株式会社スリーシェイクさんの「SREとはなにか」というブログです。このブログの良いな〜と思っているポイントは

  • 具体的な説明が多く、深い理解ができる。
  • 国内企業の事例紹介が豊富で、色々なSREの取り組みを理解できる

点です。こちらもオンボーディング教材としては活用させていただきたいと考えていたりします。