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ともに、かける

SIerからSaaS企業への転職で覚悟していること

「考え抜いた決断が失敗しても反省はするが後悔はしない」というルールを決めたので、転職の決断時に考えていた覚悟を明文化しました。 この覚悟に書かれたことで失敗しても、後悔はしないルールにします。 転職する方の検討観点などとしても参考になれば幸いです。

基本的な考え方

リスクを取ってでもより成長できる環境に身をおくというのが基本的な考え方です。 「成長」は「自分が身をおきたい市場で、より多くの人の役に立ち、必要とされる」と定義しています。簡単にいうと「市場価値を上げる」です。

今自分が居たい市場は、Webなどのサービスを内製し、サービスの信頼性がビジネスに直結する事業会社です。 そのような環境で、SREとして機能追加と信頼性のバランスをとりながら、サービスの価値向上に努めていきたいです。 実務経験を通して、より多くの人の役に立ち、必要とされる人材になりたいと考えています。

実は今まで私は、石橋を叩いて渡り、安牌をとるタイプでした。ある時、人材不足もあり、自身の能力を大きく超える案件にアサインされました。その時はめちゃくちゃ辛かったです。ただ、失敗しながらそれを乗り切り、最終的に成功を収める中で以下の考えを持つようになりました。

  • 人間は最初から完璧ではない。完璧じゃなくても良い、失敗する中で少しづつ成長すれば良い。
  • 挑戦は不安や苦労が伴う。しかし、それを乗り越えたり、失敗を糧にすることで大きく成長できる。

正直なところ、経験して理解はしていますが、自身のマインドとして「挑戦」が根付いているかはまだわかりません。正直めちゃくちゃ怖いです。なので、そんな自分を奮い立たせるための当記事でもあります 笑。ちなみに、VUCA時代の不確実性に対応できる人材になることで将来的な安定を得るという考えもあり、結局は安牌を取りに行こうとしているのかもしれません。

覚悟すること

たくさんの挑戦と大きな不安を抱えることになる

今までと比べ責任や裁量も増え、多くの挑戦をすると妄想しています。 売上に直結するサービスの実運用をすることは責任を伴います。 また、技術的なところだけでなく、SREとして文化作りであったり仕組みづくりにも関わるかもしれません。 今までの経験を活かし、新しいことに多く挑戦すると予想しています。それに伴い、大きな不安を抱えることにもなると思っています。 不安があるのは挑戦している証拠ですし、それを乗り越えることで成長できることは経験しています。その経験を糧に頑張りたいです。

社内での人間関係がリセットされる

ここは一番大きいかもしれません。現職には本当に素晴らしい人が山ほどいます。 何もできない新人の自分が他社様で雇っていただけるような人材に育ったのは皆さんのおかげですし、感謝してもしきれません。 また、社内での良好な人間関係を広げていき、そのつながりで成果を出しやすくなったのも経験しています。 私は社内の人間関係はかなり重要だと思っています。だからこそ、また0から築き上げていく必要があることを覚悟しておかなければなりません。

精神的な負荷が増えても給与が変わらないかもしれない

現職は本当に良い職場です。大変なこともありましたが、研究職のため緩い部分も多くありました。 精神的な負荷は少ない方だと思います。今後精神的な負荷が大きくなる一方で直近の給与は変わらないことは覚悟しておかなければいけないと思っています。 割に合わないと思わないようにしたいです。挑戦するために自分から突っ込んだ道なので。

文化に慣れるのは大変

特にスピード感に慣れるまでは大変だと思っています。 現職は石橋を叩いて渡る慎重なタイプの企業だと思います。そのため、アジリティ高く価値をユーザに届ける企業の文化とは大きくギャップを感じるはずです。 とはいえ「アジリティ高く価値をユーザに届ける」という考え方には共感して入るわけですから、大変だろうけどいつかは慣れる自信があります。

結果を出すまで時間がかかるかもしれない

当然、成長を続け、輝く自分を妄想して転職をします。 しかし、その姿になるまでの道のりは長いかもしれません。初めての転職なのでわかりませんが、一般論として半年は慣れるので精一杯という話もあります。 自身の理想とのGAPにつぶれることなく、長い目で見て成功を掴む、そんな気持ちで挑めると良いかなとも思っています。

評価がシビアになるかもしれない

正直現職の評価制度はよくわからないです。不満を持っている社員もいます。 ただ、私の場合は給与に不満はなかったですし、上司から評価を受けている&認めていただいている感覚はあったので会社からの評価は特に気にしていなかったです。 今後は事業を伸ばすために会社の評価を意識して働くことも重要になるのではないかと妄想しています。

生涯年収は下がる可能性がある

給与は上がりません。平均年収は現職の方が多いです。退職金は少なくなります。 平均値で考えると、生涯年収は下がる可能性はあります。それは覚悟済みです。 逆に上がる可能性もあります。その可能性を信じ、頑張り続けたいと思っています。

転職しても市場価値が上がるとは限らない

今後はSoEを内製化する企業が増えていくと予想しています。 その際に不確実性に対してアジリティ高く仮説検証を進め、価値を作り出すことができる組織がより重要になると考えています。 しかし、そのような組織を支える人材はまだまだ少ないです。今回の転職ではそのような組織に所属し、経験を積むことで人材としての価値を高めていこうという考えがあります。

もちろん上記考えは多くの仮説の上に成り立っています。市場が大きくなるかも分かりませんし、市場で必要とされるように自身が頑張って成長できなければいけません。 今はこの決断をただ信じて、成長できるように行動していきます。

SaaS企業オワコンという話がある

昨今ではSaaSバブルが崩壊したと話題になっています。確かに株価は下がりました。 資金調達が下がる前より難しくなるなど良い状況ではないのは確かですが、かなり悪い状況でもないと思っています。 過度な期待が見直され、適正値になっただけで、経営が大きく悪化しているのとは話が別です。

そもそもSaaS企業がオワコン?何言ってるんですか、私が終わらせません。 自分がこれから企業価値をどんどん上げていくんだという覚悟で飛び込みます。 当然企業価値が今後上がるので、入社したら持株会に入り株を購入していきたいと思っています!!皆さんも是非 笑

まとめ

今回転職する上での覚悟を記載しました。将来の自分には頑張ってもらいたいものです。