サーバサイドKotlinを始める方におすすめできる書籍でした。基本的な内容が網羅的に、シンプルにまとまっていて良かったです。
Kotlinの言語としての特徴・基本文法や、Spring Bootで構築した書籍管理システムでKotlinでの基本的なWebアプリケーションの作り方を解説しています。
WebアプリケーションではREST APIでCRUDの実装、Dependency Injection(DI)、O/Rマッパー、認証認可、単体テストなどのトピックを扱っています。また、Kotlin製のWebフレームワークKtorやO/Rマッパー Exposedなども紹介されています。
私がKotlinを始める時に読んだ書籍で、入門書としてとても良かったです。まずKotlinの言語としての特徴や良さが最初に説明されているのは良いです。次にデータクラス・拡張関数・コレクションの操作などKotlinで基本となる特徴的な機能を丁寧に説明しています。簡単なWebアプリケーションも作るので、サーバサイドKotlinでの開発の概観がわかる良い書籍でした。
Kotlin KoansというKotlinの構文に慣れるために、主にJava開発者向けに設計された練習問題があります。この書籍を読んで理解しておけば8割くらいの問題は解けました。ちなみに、Kotlin Koansも手を動かしながら理解できるので当書籍と一緒にやってみるのがおすすめです。
書籍内のコードもGitHubで公開されています。適宜動かしながら理解を深めることができると思います。
ただ、書籍内の環境構築の情報は古いバージョン?のようでささっとは動かせませんでした。職場ではSpring BootではなくKtorを採用しており、O/Rマッパーも利用していないのもあり私は深追いせずに読み進めました。ちょっと頑張れば動かせると思います。
全体を通して、サーバサイドKotlinを始める上でとても良い書籍でした。