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スタッフエンジニア マネジメントを超えるリーダーシップ

スタッフエンジニア マネジメントを超えるリーダーシップ

中級から上級エンジニアが技術職のキャリアパスを歩んでいく上での方向性を検討したり、上級より上のエンジニアが自身の役割を模索するのに役立つ1冊だと思います。 第1部では上級エンジニアより上のスタッフエンジニアの役割とあり方を解説しています。第2部からは実際のスタッフエンジニアのインタビューが18人分記載されており、スタッフエンジニアの多様な形を理解できます。 スタッフエンジニアがどのようなことをするのかなど、具体的なイメージも湧くので第2部はとてもお勧めです!!

上級エンジニアより上とあるように、この本に書かれている内容は非常にレベルが高いと感じます。私のレベルが低いだけかもしれませんが1部の内容を読んでもスタッフエンジニアが何かを説明できる自信は持てませんでした。。。スタッフエンジニアを網羅的ではないという前提で4つのパターンに分けて分類もしています。テックリード・アーキテクト・ソルバー・右腕がその4つです。非常に興味深い内容で面白かったのですが、スタッフエンジニアが何かと聞かれるとなんとなく輪郭は掴めたけど、、、うまく説明はできないという感じでした。。。

一方で第2部は大変良かったです。スタッフエンジニアの具体的で多様な仕事内容を知れて、自身がスタッフエンジニアを目指すとしたら何が足りないかを考えることができました。一緒に各個人の信念なども記述されており大変刺激になりました。一番印象的だったのは

スタッフエンジニアになるには、今の自分よりも多くのことを知り、実行する必要があります。つねに今の限界を広げる努力をすることが大切で、自分にとって難しすぎるかも、と思える仕事を恐れてはなりません。

という言葉です。まぁ「挑戦しろよ!!」という一般論かもしれませんがスタッフエンジニア級の人が言っているとなんか響くものがあります。

雑感ですがシニアより上のレベルのエンジニアの共通項なんてそんな綺麗にまとめられないのかなとも思いました。まとめたとしても「組織において大きな良いインパクトを出し続ける」くらいの味気ないものになってしまうのかもしれません。それを試みたのが当書籍かもしれませんが、私は結果的に説明できるほど理解はできていません。現状スタッフエンジニアはグレードの定義くらいの認識で留まってしまっています。。。書籍全体を通して、何となく輪郭を掴めただけでも進歩なのかもしれません。少なくとも第2部に関しては自身の考えや行動に影響する内容だったので非常に良かったです。