SRE NEXT 2026 良かった

SRE NEXT 2026がとてつもなく良かったです。良い点を整理していたのですが、挙げたらキリがないので断腸の思いで以下の2点に絞って書いてみたいと思います。

  • SREコミュニティで活動している人にたくさん会える
  • 気付きを得られる確率が高い

(参考)他の良かった点

SREコミュニティで活動している人にたくさん会える

SREや近い職種の人が多く集まる場はとても貴重だなと思います。

2023年から現地参加する中で少しずつ知り合いも増えました。久しぶりに会う方も多く、色々なお話をできるのはやっぱり楽しいです。

「カンファレンスは同窓会である」とうまかつさんが言ってましたが、良い言葉だなと思いました。

SREの内容はもちろん、AI活用や発表についての感想など互いの気になっているトピックをざっくばらんに会話するのはとても楽しいものです。

また、発表では聞けないような他社のオブラートに包まないお話も聞けるのでそういうのがとても参考になったりもします。

そういう近い職種のコミュニティだからこそ、役立つ気付きを得られる確率が高くなるのではないかと思っています。

気付きを得られる確率が高い

その人にとって確実に学びになるコンテンツなど存在しません。

ただ、多くのプロポーザル(応募数合計145件)から新規性も踏まえた採択をしていると思うので、それだけ学びを得られる確率は上がるんだろうなと思います。

プロポーザル数

SREプラクティスの「ユーザー」はまだ伸びしろがある

どの発表も良かったのですが、今回私が一番学びを得られたのはキーノートでした。

speakerdeck.com

木浦さんがSREプラクティスについてデザイナーのプロとしての観点からお話ししてくれています。特に以下の「問い」が印象的でした。

「信頼性はユーザーのためのもの」ここまでは共通認識であるとして、「ユーザー」の解像度をもっと上げられるのではないかという問いかけでした。

デザインの分野ではユーザーをペルソナとして整理します。そのようなアプローチも重要ではないかというのは理想としては正しく、とても良い学びでした。

関連して以下も大切です。

本当にCriticalになっていますか?その遅延が増えた時、ユーザーには何が起きますか?

これはとても大切な問いかけだと思います。最近はエラー率やレスポンスタイムでSLOを設定している事例をよく見かけます。そのSLOにどれだけ意思と意図を込められているでしょうか。

木浦さんいわく、SREプラクティスで挙げられるユーザージャーニーはデザインの観点から見て狭いそうです。提案として「ユーザー」ではなく、活動として捉えて、「だれが」「いつ」「どんな状況で」「何のためにサービスを使い」「なに」が問題になるのかをしっかり考えると良いのではないかとおっしゃっていました。

また、このアンチパターンも印象的でした。

これはデザイナーもよくあることらしいです。少なくとも仮説を作るまでは良いとして、確かめないとそれは妄想で終わるという話がありました。

私自身、SLIを考えるSREとしても、開発者としてもユーザーの体験をより深く考える良いきっかけになりました。正直まだ私のユーザーは妄想の域なんだなと思いました。

それと共にユーザー体験を考えることの奥深さを実感し、とてもワクワクしています。

エンジニアがユーザーインタビューをしている話を聞けた

また、他のエンジニアと話す中で異なる会社で以下のような取り組みも聞けました。

  • 開発者がAI前提で1人、もしくは2人で開発し、ユーザーインタビューをBizと一緒に行ったりもして刺さる機能を作っている
  • インフラ寄りSREもユーザーインタビューをしている

これにも衝撃を受けました。まず開発人数もそうですが、そのスピード感を持ちながらユーザー体験により近づいている話を聞いてとても良い話だなと思いました。

また開発者だけでなく、インフラ寄りSREもインタビューしている企業もあると聞いてとても刺激を受けました。

昔から開発者がユーザーの体験を理解することは重要といわれていましたが、AIで浮いた時間をどのように価値に変えていくか、各社の違いが出てきそうだなと感じました。

まとめ

SRE NEXT 2026、とても良かったです。今年はユーザー体験を考える上での学びが多く、とても刺激的でした。

参加し続ける中で知り合いの輪も広がり、色々な情報が聞けてとても楽しいです。来年もぜひ参加したいです!!